晩春2005/06/01 02:54

舞った 舞った
花びら舞った
南風 薫風
 強い 速い風にのって
北へ 北へと
旅立った
でも
たった一枚だけ
草の下で そっと
春を隠していた



分類:春
製作:1988年くらい
備考:2002年大阪でのオフ会でリーディング

冬の箱舟2005/06/02 00:23

嵐の去った後の
冬の箱舟には
鳩はおろか
二人以外にはなにもないので
オリーブの枝は届かない
それでも
重い扉を開いて
見渡した先に

菜の花

そして空


分類:春
製作:2002年04月01日

ぽっかり 空2005/06/03 01:55

「ぽっかり 空」

(本日ハ晴天ニツキ休暇トサセテイタダキマス)

咳(偽)数回で手に入れました
さて

退屈な時間しか置いていません
我が家の日陰
天気予報が行楽日和と告げています

出掛けましょう
どこへ
出掛けましょう
どこかへ

犬 猫 カナリア
話し掛けないでください
せっかくの陽気です
キミたちと同じように過ごすのです
あの公園で

ここだけの話
公園のつつじの植え込みの向こうには
「ひみつきち」があるんです
でも 入口のトンネルは もう狭すぎます

枝をかき分け 蜘蛛の巣で着飾り
数十年ぶりの帰還
地べたに座り込みます

そして あの頃と同じ視線で
眺めます

ぽっかり 空


分類:春、少年詩
製作:2002年5月2日