酒に関する考察2005/07/15 01:48

酒なるものが失われて久しい。その実体を知る者もなく、僅かに文献に記述が残っている程度である。
酒は何であろうか? 生物なのか、植物なのか、鉱物なのか、大きいのか、小さいのか不明である。そこで文献を紐解くと、
「酒に別腸あり」
とある。おそらく海鼠のように、外敵に襲われると腸を吐き出す習性があったのではないだろうか。そのことから酒は水中に棲息する口腔生物ということが分かる。
また、
「酒は百薬の長」
ともあり、これは酒を食す、あるいは別の方法で体内に摂取るすると、健康に良いということらしい。ミネラルやビタミンなど多く含まれていると考えられる。おそらく、絶滅の理由は乱獲が原因なのかもしれない。
しかし、
「酒に呑まれる」
という記述もあり、酒は時には人を襲うこともあったと思われる。

以上のことから、酒とは水中に棲息する獰猛な口腔生物であり、滋養に富み食用などで摂取すれば健康に良いとされたが、その効能や人を襲うことなどの理由で乱獲され、絶滅したものと思われる。



分類:散文詩
製作:2002年7月1日
備考:日本WEB詩人会のオフ会で出た宿題deぽえ。

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